【米国株の見通し】相場の勢いが失われ、下落トレンド入りか??
2021-09-08 米国株式市場 相場概況
概要
9/8のアメリカの株式市場の相場は、下記主要3指数ともに下落しました。
NY連銀総裁は米FRB(連邦準備理事会)による量的金融緩和縮小(テーパリング)の年内開始が適当と発言していることもあり、ナスダック総合指数の下げが目立っています。
相場は今週に入り上値の重い展開となっていますね。相場の勢いが失われつつあります。
相場のサイクルでは、新月・満月のタイミングでトレンドが変わる確率が高く、現在新月から2日経っています。そろそろ下落トレンド入りでしょうか??
名称 | 値 | 前日比 | 前日比(%) | 1ヶ月利回り変化幅 | 年間利回り変化幅 | 更新日時 (JST) |
---|---|---|---|---|---|---|
INDU:IND
NYダウ 工業株30種
|
35,031.07 | -68.93 | ||||
SPX:IND
S&P 500種
|
4,514.07 | -5.96 | ||||
CCMP:IND
ナスダック 総合指数
|
15,286.64 | -87.69 |
(出典:Bloomberg)
個別株の状況

2020年9月の相場では以下のように、9/2(水曜)を起点に10%ほど下落をしました。
以下はS&P500指数の20年間を平均した1年間の株価推移です。
例年9,10月は株価が下がる傾向があります。今年も例年と同じように9月~10月は下落するのでしょうか?
相場ニュース
(1)コロナデルタ株が経済成長を押し下げ
米地区連銀経済報告(ベージュブック)によれば、米国の経済成長は7月初旬から8月末にかけて緩やかなペースへと若干、下方にシフトした。連邦準備制度理事会(FRB)が8日公表した。ベージュブックは「経済活動が減速した主たる理由は、大半の地区での外食や移動、観光分野の後退にある」と指摘した。地区連銀の過半数は、デルタ変異株のまん延が管轄地区の経済活動を後退させたと報告したという。
(2)ソフトバンクグループから人材流出
ソフトバンクグループのビジョンファンドで唯一のシニア・マネジング・パートナー、 ディープ・ニシャール氏が同社を去ることを検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。ニシャール氏は2015年にソフトバンクグループに入社。30件を超える同社の買収案件に関与してきた。その中にはスラック・テクノロジーズやピア・セラピューティクスへの出資も含まれる。
(3)倫理規律
住宅セクターのリスクについて厳しく批判してきたボストン連銀のローゼングレン総裁が、不動産投資信託(REIT)4本などに積極的に投資していたことが情報開示で明らかになった。ボストン連銀は総裁の取引が白紙委任信託を通じたものではないことを認めたが、倫理規律の違反は否定した。一方でダラス連銀のカプラン総裁は昨年、100万ドル(約1億1000万円)を超える規模の株式取引を複数回行っていたことが別の届け出で明らかになった。ダラス連銀は行動規律に準拠していることは確認済みとの声明を出した。
(4)恒大集団
中国不動産開発大手、中国恒大集団のドル建て債が再び売られ、過去最低を更新した。米ムーディーズ・インベスターズ・サービスとフィッチ・レーティングスの格下げに加え、銀行借入金の利払いを一時停止する計画だと報じられた。3000億ドル(約33兆1200億円)余りの負債を抱える中国恒大が破綻すれば、貸し手である金融機関、サプライヤー、小規模企業、何百万もの住宅購入者に波及する恐れがある。
上記の相場ニュースの諸元についてはこちらを参照ください。Bloomberg
現時点の相場観
足元では大きな相場の変動はなく、8月までの株価上昇の勢いは無くなっています。
方向性は見えづらい中ですが、S&P500とNASDAQ100の買い場は足元~9/21と考えています。下落時は積極的に買い増ししたいですね。
9月下旬以降は堅調な相場になるかもしれません。10月中旬に下落がある場合は二番底となるのでしょうか。
グロース銘柄については、年末に向けてバリュー株を上回る上昇が見られると考えています。
特に、NASDAQ100(QQQ)については下落局面は押し目買いの好機となりそうです。
前回の記事も合わせてご覧ください。

【米国株の見通し】大型グロース株は堅調 投資資金の流れを注視
9/7のレイバーデー明けのアメリカの株式市場の相場は、下記主要3指数ともに小幅な値動きでした。
その中でもナスダック総合指数はわずかながら最高値更新をしています。
個別株では大型株が堅調ですが、それ以外の株は軟調なのが懸念されます。
SP500
NASDAQ100
米国債10年利回り
SP500VIX
備考
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ぜひ、過去の下記記事も合わせてご覧ください。

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