【米国株の見通し】堅調な相場が続くか 9/6以降レイバーデー明けの相場に注意
2021-09-03 米国株式市場 相場概況
概要
9/3のアメリカの株式市場の相場は、下記主要3指数ともに小幅な値動きでした。
雇用統計発表を受けて一時株価は上下に変動しましたが、終値ベースでは小幅な動きです。
個別株では大型株が堅調ですが、それ以外の株は軟調なのが懸念されます。
名称 | 値 | 前日比 | 前日比(%) | 1ヶ月利回り変化幅 | 年間利回り変化幅 | 更新日時 (JST) |
---|---|---|---|---|---|---|
INDU:IND
NYダウ 工業株30種
|
35,369.09 | -74.73 | ||||
SPX:IND
S&P 500種
|
4,535.43 | -1.52 | ||||
CCMP:IND
ナスダック 総合指数
|
15,363.52 | +32.34 |
(出典:Bloomberg)
個別株の状況

2020年9月の相場では以下のように、9/2(水曜)を起点に10%ほど下落をしました。
以下はS&P500指数の20年間を平均した1年間の株価推移です。
例年9,10月は株価が下がる傾向があります。今年も例年と同じように9月~10月は下落するのでしょうか?
相場ニュース
(1)米国雇用統計
8月の米雇用統計が予想を大きく下回り、今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)でテーパリング(債券購入の段階的縮小)が発表される可能性は消えたとの見方がある中、金融市場の焦点は9日の欧州中央銀行(ECB)政策委員会に移りました。
(2)ファイザー先行
米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のファウチ所長は、新型コロナウイルスワクチンのブースター(追加免疫)接種を開始するにあたっては、ファイザーとビオンテックが開発したワクチンを先行させる可能性が高いと述べた。モデルナ製ワクチンは遅れても「2週間程度」だろうとCBSの番組で述べた。当初接種のワクチンと同じワクチンをブースターに使う計画だが、異なるメーカーのワクチンを使うことについては現在研究中だと述べた。
(3)景気回復は頭打ちか
世界経済ではデルタ変異株の感染拡大による回復の遅れが顕著になってきた。ゴールドマン・サックス・グループによれば、主要経済国の景況活動を示す指数は予想を下回っている。IIFのチーフエコノミスト、ロビン・ブルックス氏は「デルタ株の広がりで経済再開のプロセスに遅れが生じ、世界の成長見通しを下方修正せざるを得なくなっている」と指摘。このつまずきで、中央銀行による資産購入のペース減速や政策金利の引き上げが遠のく可能性がある。
(4)日経平均 3万6000円
近く行われる自民党総裁選を控え、日本の株式投資が活気を取り戻しそうだ。大和証券の木野内栄治氏は新首相が新型コロナウイルス感染症(COVID19)患者用の病床を増加させ、経済回復を持続させることができれば、日経平均株価は年内に現水準から24%高い3万6000円に上昇する可能性もあると指摘。一方でリスクを指摘する声もある。ピクテ投信投資顧問の松元浩常務は、コロナの問題は誰がやっても難しいと指摘。菅氏から「代えたからよくなるのかというとそんな問題ではない」と語った。
上記の相場ニュースの諸元についてはこちらを参照ください。Bloomberg
現時点の相場観
雇用統計発表後の相場は大きな価格変動無く、イベントは無事通過しました。他方、米国債10年金利は上がっており、雇用統計が悪い場合は金利が下がるの通常ですが、今回は金利が上がっています。雇用統計の悪化は一時的な減少であり、雇用回復は継続すると債券相場の参加者は考えているのでしょうか。
S&P500とNASDAQ100の買い場は9/7~9/21と考えています。下落時は積極的に買い増ししたいですね。
9月下旬以降は堅調な相場になるかもしれません。10月中旬に下落がある場合は二番底となるのでしょうか。
グロース銘柄については、年末に向けてバリュー株を上回る上昇が見られると考えています。
特に、NASDAQ100(QQQ)については下落局面は押し目買いの好機となりそうです。
前回の記事も合わせてご覧ください。

【米国株の見通し】本日の米国雇用統計発表と9/6以降レイバーデー明けの相場に注意
9/2のアメリカの株式市場の相場は、下記主要3指数ともに小幅な値動きでした。
昨日は各指数ともに上昇はしたものの、今週は横ばいの推移となっています。
本日9/3の米国の雇用統計発表と週明けレイバーデー以降の相場展開を注視したいですね。
SP500
NASDAQ100
米国債10年利回り
SP500VIX
備考
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ぜひ、過去の下記記事も合わせてご覧ください。

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