【米国株の見通し】9/28は大幅下落!買い場到来ではあるが、さらに5%の下落リスクは覚悟が必要か?
2021-09-28 米国株式市場 相場概況
概要
9/28のアメリカの株式市場の相場大幅下落となり、中でもナスダック総合指数は3%近い下落となりました。
米国債10年利回りは連日大幅な上昇を記録し、今年2月につけた1.7%を伺う上昇の勢いです。
米国債金利の上昇や米国財務上限問題といった外的要因で、株式市場が動揺している模様です。
名称 | 値 | 前日比 | 前日比(%) | 1ヶ月利回り変化幅 | 年間利回り変化幅 | 更新日時 (JST) |
---|---|---|---|---|---|---|
INDU:IND
NYダウ 工業株30種
|
34,299.99 | -569.38 | ||||
SPX:IND
S&P 500種
|
4,352.63 | -90.48 | ||||
CCMP:IND
ナスダック 総合指数
|
14,546.68 | -423.29 |
(出典:Bloomberg)
個別株の状況

(参考)2020年9月相場
2020年9月の相場では以下のように、9/2(水曜)を起点に10%ほど下落をしました。
(参考)S&P500指数の季節性
以下はS&P500指数の20年間を平均した1年間の株価推移です。
例年9,10月は株価が下がる傾向があります。今年も例年と同じように9月~10月は下落するのでしょうか?
(参考)S&P500の月別リターン

What Are the Average Stock Market Returns by Month?
相場ニュース
(1)米国債利回り上昇止まらず
米金融当局による資産購入のテーパリング(段階的縮小)観測を背景に、米国債利回りは28日もほぼ全ての年限で上昇。ラッセル・インベストメンツの投資戦略グローバル責任者、アンドルー・ピース氏は「この先の金融政策見通しに対する評価を市場がやり直している」と述べた。
(2)パウエル氏は「危険」
ウォーレン上院議員は、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の再任を支持しない意向を表明。同議長の金融規制に関する実績を理由に挙げた。ウォーレン議員はパウエル氏について「米国の銀行システムの安全性を低下させる行動を取っているため、金融当局を率いる人物としては危険」だと述べた。
(3)エネルギー供給危機は「しっぺ返し」
ガス・電力価格の高騰を引き起こしているエネルギー供給危機について、ゴールドマン・サックス・グループの商品リサーチ世界責任者、ジェフ・カリー氏は「投資が行き渡らなかった」石炭やガスなど古くからあるエネルギー源からの「しっぺ返し」だと述べた。
(4)銀行業界空前の人員削減も
ソフトウエア開発者の台頭に伴い、バンカーが銀行業界を支配する時代は終わるとの見方を、マイク・メイヨー氏らウェルズ・ファーゴのアナリストが示した。ソフト開発者がもたらすテクノロジーの改善および自動化により、銀行業界では向こう5年間で10万人の雇用削減が可能になるとアナリストらは予想している。
(5)ドイツ銀行NYオフィス復帰
ドイツ銀行は今後6カ月間で従業員5000人をニューヨーク市のオフィスに復帰させる計画だ。同行の米州部門責任者はブルームバーグとのインタビューで、「ニューヨークが消滅したというのは非常に大げさだ」と述べ、「ニューヨークのエコシステムが息を吹き返すのを楽しみにしている」と続けた。
上記の相場ニュースの諸元についてはこちらを参照ください。Bloomberg
現時点の相場観
9/28の相場はS&P500は2%、ナスダック総合指数は3%弱の下落となり、5月以来の大幅な下落を記録しました。
株式市場自体は堅調に推移する期間と考えていましたが、外的要因(金利や政治問題)に株式市場が反応しました。
短期的には10月8日まで反発する可能性があり、押し目があれば買いのチャンスです。しかし、その後、10/19に向けて再度下落の可能性が高く、9/28時点の株価水準からさらに5%下落する可能性はあると考えています。私はNASDAQ100を中心に買いを進めており、ロングポジションのレバレッジを高めていきます。
グロース銘柄については、年末に向けてバリュー株を上回る上昇が見られると考えています。
特に、NASDAQ100(QQQ)については下落局面は押し目買いの好機となりそうです。
前回の記事
こちらも合わせてご覧ください。
SP500
NASDAQ100
米国債10年利回り
SP500VIX
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