【米国株の見通し】9月3日の雇用統計まで様子見の展開か
2021-09-01 米国株式市場 相場概況
概要
9/1のアメリカの株式市場の相場は、下記主要3指数ともに小幅な値動きでした
9/3には雇用統計発表が控えており、それまでは様子見の展開となっています。
名称 | 値 | 前日比 | 前日比(%) | 1ヶ月利回り変化幅 | 年間利回り変化幅 | 更新日時 (JST) |
---|---|---|---|---|---|---|
INDU:IND
NYダウ 工業株30種
|
35,312.53 | -48.20 | ||||
SPX:IND
S&P 500種
|
4,524.09 | +1.41 | ||||
CCMP:IND
ナスダック 総合指数
|
15,309.38 | +50.14 |
(出典:Bloomberg)
個別株の状況

2020年9月の相場では以下のように、9/2(水曜)を起点に10%ほど下落をしました。
以下はS&P500指数の20年間を平均した1年間の株価推移です。
例年9,10月は株価が下がる傾向があります。今年も例年と同じように9月に入ると下落するのでしょうか?
相場ニュース
(1)ADP雇用統計は予想を大幅に下回る
ADPリサーチ・インスティテュートが発表した8月の米民間雇用者数は前月比37万4000人増と、市場予想(62万5000人増)に届かなかった。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の全てを下回り、労働市場回復ペースの減速が示された。企業の人材確保が依然困難であることを映すとともに、新型コロナウイルスのデルタ変異株まん延が影響したとの指摘もエコノミストから聞かれた。
(2)ISM 供給障害の影響も
米供給管理協会(ISM)が発表した8月の製造業総合景況指数は市場予想に反して上昇し、活動拡大ペースの堅調さを示した。指数は59.9。前月は59.5で、市場予想で8月は58.5への低下が見込まれていた。ただ今回の上昇は、新規受注と生産の伸びに加え、受注残が押し上げた形。受注残は68.2と、統計開始後で2番目の高水準。世界の製造業に混乱をもたらしている供給障害の長期化が示唆された。
(3)漸進的な引き上げ方針維持
石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」は、月間の原油生産水準を漸進的に引き上げる既存の計画を維持していくことで合意した。担当閣僚らは、引き続き供給量を月ごとに日量40万バレルずつ増やすことで一致。オンラインで行われた会合は1時間足らずで終了した。次回会合は10月4日に開催する。
(4)つばぜり合い
欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのワイトマン・ドイツ連邦銀行総裁は、インフレが現在想定されている以上に加速するリスクをECB当局者は無視してはならないとの考えを示した。政策決定を来週に控え、熱を帯びつつある議論に加わった。一方、同じく政策委メンバーであるギリシャ中銀のストゥルナラス総裁は、ユーロ圏のインフレ高進をECBは深読みするべきではないとの見方を示した。政策委のタカ派メンバーと慎重派との間で議論が白熱する可能性が示唆された。
上記の相場ニュースの諸元についてはこちらを参照ください。Bloomberg
現時点の相場観
昨日から相場観が変わるような事象はございません。
S&P500は9/3に向けて下落し、9/9まで軟調な動き、9/21で二番底?をイメージしています。
NASDAQ100は9/9に向けて下落し、その後9月下旬まで横ばいか軟調な動きをイメージしています。
7,8月に新規購入した買いポジションについては、一旦利確も視野に入ります。キャッシュポジションを高め、9/3、9/9、9/21、10/28頃は押し目買いの好機と考えています。
下落幅が大きくない場合は利確せずに、レバレッジを高める選択肢もあり得ると考えています。
グロース銘柄については、年末に向けてバリュー株を上回る上昇が見られると考えています。
特に、NASDAQ100(QQQ)については下落局面は押し目買いの好機となりそうです。
また米国債10年利回りの下落が落ち着き、下値を切り上げながら徐々に上昇に転じている点も注意が必要でしょうか。
前回の記事も合わせてご覧ください。

【米国株の見通し】9月相場は波乱あり? S&P500の8月は+2.9%!今後の見通しは?
8/31のアメリカの株式市場の相場は、下記主要3指数ともに小幅下落となりました。8月末も締り、これでS&P500は8月は+2.9%となりました。
SP500
NASDAQ100
米国債10年利回り
SP500VIX
備考
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ぜひ、過去の下記記事も合わせてご覧ください。

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