【米国株の見通し】NYダウ上昇に見られるセクターローテーションは今後の下落の予兆? キャッシュポジションは多めに。
2021-09-13 米国株式市場 相場概況
概要
9/13のアメリカの株式市場の相場は、NYダウが+0.76%と堅調に上昇し、ナスダックは下落となりました。
過去1ヶ月ではNYダウの下落率が高く、セクターローテーションの一貫でナスダック売り+NYダウ買いとなったのでしょうか。
ただしJim Cramerが9/13の番組で言及しているように、このようなローテーションが市場全体の下落の兆候となるのでしょうか・・・?
Stocks mostly closed higher today, but September’s rolling corrections are “typically a precursor to the seasonal decline,” @JimCramer said pic.twitter.com/vDUmhgDEko
— Mad Money On CNBC (@MadMoneyOnCNBC) September 13, 2021
私もジムクレイマーの意見に賛成です。
Jim Cramer advises investors to maintain a cash position in September
値 | 前日比 | 前日比(%) | 1ヶ月利回り変化幅 | 年間利回り変化幅 | 更新日時 (JST) | |
---|---|---|---|---|---|---|
INDU:IND
NYダウ 工業株30種
|
34,869.63 | +261.91 | ||||
SPX:IND
S&P 500種
|
4,468.73 | +10.15 | ||||
CCMP:IND
ナスダック 総合指数
|
15,105.58 | -9.91 |
(出典:Bloomberg)
個別株の状況

2020年9月の相場では以下のように、9/2(水曜)を起点に10%ほど下落をしました。
以下はS&P500指数の20年間を平均した1年間の株価推移です。
例年9,10月は株価が下がる傾向があります。今年も例年と同じように9月~10月は下落するのでしょうか?
相場ニュース
Bloomberg
(1)ウォルマートと仮想通貨ライトコインの提携の事実なし
ウォルマートはライトコインとの提携に合意した事実はないと明らかにした。ライトコインはこれより先に、提携に関する虚偽の情報を受けて急騰していた。ウォルマートはグローブニューズワイヤ経由で配信された発表文が本物ではないことを確認した。ライトコインは一時33%高となったが、提携の事実はないと伝わると、上げのほぼ全てを消した。
(2)デジタル資産関連の従業員を70%増員
米フィデリティ・インベストメンツはデジタル資産関連の従業員数を今年4月から年末までに最大70%増やす計画だ。フィデリティ・デジタル・アセッツのトム・ジェソップ社長がインタビューで語った。フィデリティが機関投資家1100社を対象に実施した調査によれば、米国ではファミリーオフィスの79%がデジタル資産に対して中立・前向きな見方であることが分かった。
(3)ワクチンブースターは不要
新型コロナウイルスワクチンは非常に有効であるため、大半の人はまだブースター(追加免疫)接種を必要としていない-。世界の第一線の科学者で構成される委員会が医学誌ランセットに掲載された論文で指摘した。未接種者へのワクチン投与に集中し、データがさらに集まるのを待つ方が良いという。米食品医薬品局(FDA)の著名な専門家2人も共同執筆者に名を連ねている。ブースター接種実施の是非を巡る議論が、これを機に一段と活発化する公算が大きい。
(4)中道派への配慮
米下院歳入委員会の民主党メンバーは一連の増税案を発表した。法人税率などがバイデン大統領の目指す水準を下回る内容で、3兆5000億ドル(約385兆円)規模の経済アジェンダが民主党の中道派にとっていかに政治的リスクが高いかを、党として認識していることが示された。民主党幹部が今後数週間に増税案をさらにスリム化させるのはほぼ確実な情勢だ。
(5)中国全土で抗議活動
不動産開発大手、中国恒大集団の深圳にある主要オフィスには未払いとなっている資産運用商品(WMP)、いわゆる理財商品の返金を求める多くの人が詰めかけ、13日夜には警察が出動する事態となった。関係者によれば、WMPを購入した従業員が週末に抗議運動を行ったとして、同社は瀋陽の従業員に在宅勤務を指示した。広州では住宅購入者が建設再開を恒大に訴えるため、地元の住宅当局を包囲した。一方、同社は破綻のうわさについて、真実ではないとの声明を発表した。
上記の相場ニュースの諸元についてはこちらを参照ください。Bloomberg
現時点の相場観
下落は一旦止まりましたが、引き続きさらなる下落への備えが必要と考えています。9月に入り下落トレンドは継続中ですね。
現時点では打診買いで押し目買いをしつつ、キャッシュポジションは多めに取る戦略を私はとっています。
9/21まで引き続き下落する可能性は高いと考えています。特にナスダックはまだ3%下落余地があるでしょう。下落時は押し目買いの好機となると考えています。
9月下旬以降は堅調な相場になるかもしれません。10月中旬に下落がある場合は二番底となるのでしょうか。
グロース銘柄については、年末に向けてバリュー株を上回る上昇が見られると考えています。
特に、NASDAQ100(QQQ)については下落局面は押し目買いの好機となりそうです。
前回の記事も合わせてご覧ください。

【米国株の見通し】今週は押し目買いの好機! ナスダック100はまだ下落の余地有り!
9/10のアメリカの株式市場の相場は、下記主要3指数ともに続落となり、S&P500は最高値更新の9/2から5日連続の下落となりました。
9月に入り8月までの上昇相場に変調が起きているように見受けられます。
米生産者物価の上昇もあり米国債10年金利は上昇しています。
SP500
NASDAQ100
米国債10年利回り
SP500VIX
備考
私がCFD取引や相場ニュース、経済指標をチェックしているのはGMOクリック証券です。
GMOクリック証券の株価指数のCFD商品は金利負担が無く、長期保有しても利息負担がありません。
通常のETF購入では自己資金すべて投資すると株価下落時に押し目買いができませんが、
CFD商品を中心に株式投資することで、レバレッジをかけることになり、株価下落時にもキャッシュポジションを持つことができます。
ぜひ、過去の下記記事も合わせてご覧ください。

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