【米国株の見通し】9月相場は波乱あり? S&P500の8月は+2.9%!今後の見通しは?
2021-08-31 米国株式市場 相場概況
概要
8/31のアメリカの株式市場の相場は、下記主要3指数ともに小幅下落となりました。8月末も締り、これでS&P500は8月は+2.9%となりました。
8月のカンファレンス・ボード消費者信頼感指数は113.8、シカゴ製造業景況指数は66.8であり、景況感示すこれらのデータは共に7月より軟化しています。新型コロナ変異株の感染拡大を嫌気かしているのでしょうか。
ジャクソンホールのイベントは波乱無く通過しましたが、9/3には雇用統計発表が控えており、足元の1週間はイベント発生の相場変動リスクに注意を払う必要があると思われます。
名称 | 値 | 前日比 | 前日比(%) | 1ヶ月利回り変化幅 | 年間利回り変化幅 | 更新日時 (JST) |
---|---|---|---|---|---|---|
INDU:IND
NYダウ 工業株30種
|
35,360.73 | -39.11 | ||||
SPX:IND
S&P 500種
|
4,522.68 | -6.11 | ||||
CCMP:IND
ナスダック 総合指数
|
15,259.23 | -6.66 |
(出典:Bloomberg)
個別株の状況

2020年9月の相場では以下のように、9/2(水曜)を起点に10%ほど下落をしました。
以下はS&P500指数の20年間を平均した1年間の株価推移です。
例年9,10月は株価が下がる傾向があります。今年も例年と同じように9月に入ると下落するのでしょうか?
相場ニュース
(1)債券購入ペースの減速議論
ECBは新型コロナウイルス危機対応の緊急措置を徐々に縮小する方法についての議論を開始すべきだと、政策委員会メンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁が述べた。ユーロ圏経済がおおむね予想通りに回復しつつある中で、当局者らはパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の債券購入ペース減速を検討することができるとインタビューで語った。また同じく政策委メンバーのクノット・オランダ中銀総裁は、来週の会合での選択肢はPEPPの3月終了と「矛盾しない決定がなされると見込んでいる」とし、「つまり、購入ペースの減速を意味する」と述べた。
(2)株式投資ブームに対応
米投資信託運用会社フィデリティ・インベストメンツは年末までに全米で新たに9000人を採用する計画だ。株式トレーディングの急増が背景にある。フィデリティの発表資料によれば、新たに採用される人材の過半数は顧客担当となり、テクノロジーに強い人材が求められている。同社は4月にも半年で約4000人を採用する計画を明らかにしており、今年の採用計画は前年の2倍程度となる見通しだ。
(3)石油供給超過へ
石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」は、今年の世界需給は減産を縮小してもなおタイトな状態が続くが、来年には供給超過に戻るとみている。31日に開かれる共同技術委員会(JTC)に提出されるデータが示した。それによれば、2022年1月に需給バランスは供給超過に転じ、年末までその状態が続くと予想されている。
上記の相場ニュースの諸元についてはこちらを参照ください。Bloomberg
現時点の相場観
S&P500とNASDAQ総合指数は8月31日こそ小幅下落となりましたが、8月月間を通して非常に堅調な推移となりました。
9月は雇用統計発表以後の値動きに注視し、急落があった局面では押し目買いの好機を狙っていきたいところです。
S&P500は9/3に向けて下落し、9/9まで軟調な動き、9/21で二番底?をイメージしています。
NASDAQ100は9/9に向けて下落し、その後9月下旬まで横ばいか軟調な動きをイメージしています。
7,8月に新規購入した買いポジションについては、一旦利確も視野に入ります。キャッシュポジションを高め、9/3、9/9、9/21、10/28頃は押し目買いの好機と考えています。
下落幅が大きくない場合は利確せずに、レバレッジを高める選択肢もあり得ると考えています。
グロース銘柄については、年末に向けてバリュー株を上回る上昇が見られると考えています。
特に、NASDAQ100(QQQ)については下落局面は押し目買いの好機となりそうです。
また米国債10年利回りの下落が落ち着き、下値を切り上げながら徐々に上昇に転じている点も注意が必要でしょうか。
前回の記事も合わせてご覧ください。

【米国株の見通し】9月に入ると下落? 8月末まで堅調な米国株式市場と今後の見通し
8/30のアメリカ株式市場の相場は、パウエルFRB議長が利上げは急がない考えを示した事で、米利上げ懸念が後退し、S&P500とナスダック総合指数ともに最高値更新をしました。
ジャクソンホールのイベントは波乱無く通過しましたが、9/3には雇用統計発表が控えており、足元の1週間はイベント発生の相場変動リスクに注意を払う必要があると思われます。
SP500
NASDAQ100
米国債10年利回り
SP500VIX
備考
私がCFD取引や相場ニュース、経済指標をチェックしているのはGMOクリック証券です。
GMOクリック証券の株価指数のCFD商品は金利負担が無く、長期保有しても利息負担がありません。
通常のETF購入では自己資金すべて投資すると株価下落時に押し目買いができませんが、
CFD商品を中心に株式投資することで、レバレッジをかけることになり、株価下落時にもキャッシュポジションを持つことができます。
ぜひ、過去の下記記事も合わせてご覧ください。

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