2021年5月 ADP雇用統計とISM非製造業景況指数
ADP雇用統計

2021年6月3日 21:15(次回2021年6月30日発表予定)
- 結果:97.8万人
- 予想:65万人
- 前回:74.2万人
ADP雇用統計とは
ADP雇用統計は、米国の大手給与計算アウトソーシング会社であるADP(Automatic Data Processing社)が算出・公表する雇用に関する指標をいいます。ADPは、約50万社の顧客(U.S. business clients)を対象に毎月雇用者数の動向を調査したもので、2006年から行われています。ADP雇用統計は、毎月の米雇用統計の非農業部門雇用者数が発表される二営業日前に公表されため、本指標を非農業部門雇用者数の先行指標として注目される指標です。
ソース ADP雇用統計 [前月比]
ISM非製造業景況指数(総合)
2021年6月3日 23:00(次回2021年7月6日発表予定)
- 結果:64
- 予想:63
- 前回:62.7
ISM非製造業景況指数(総合)とは
米供給管理協会(ISM:Institute for Supply Management)が、非製造業約370社の購買担当役員にアンケート調査を実施して発表される、景気転換の先行指標といわれています。生産、新規受注、在庫、雇用などを1ヶ月前と比較して、「良い」「同じ」「悪い」の三者択一の回答を元に、季節調整を加えた景気動向指数を作成します。米経済の構造上、サービス産業の比重が増しているので、重要性の高い指標です。
ソース ISM非製造業景況指数(総合)
経済指標発表を受けた相場観
月初は米国の重要な経済指標が公表されます。
2021年5月のADP雇用統計とISM非製造業景況指数を見る限り、雇用環境の改善と景気動向の回復が続いていると解釈できます。
これは、FRBのテーパリング、利上げにつながる布石かもしれません。
雇用回復後、生産増加、売上が立つまで3~6ヶ月かかるそうです。
今からちょうど秋~冬ころが今月の経済指標の影響が見られるころでしょうか。この頃に重要な金融政策が決定される可能性が高まるでしょう。
そのような見通しのもと、目先半年の間では、今が株価のピーク、もしくは7月のサマーラリーがピークとなる可能性が高いと考えています。
私は5月までレバレッジ5倍ほどを維持してきましたが、今日時点ではレバレッジは1倍に縮小しています。
今月~7月中旬に向けて、ロングポジションとショートポジションを同値にして、相場下落への備えをしていきます。