[2021-08-02]米国株の相場概況 小幅な値動き。今週末の雇用統計待ちか?
2021-08-02 相場概況

概要
8/2の米国株式市場の相場は、小幅な値動きとなっています。
ISMが発表した7月の製造業総合景況指数が市場予想を下回り、経済活動拡大ペースがやや鈍っています。
雇用統計が改善するとテーパリングが始まるというニュースも多く聞こえるようになり、株価は上値の重い展開です。
また米国10年国債利回りがさらに低下するなど、景気減退への懸念が市場の中で強まってきているのでしょう。
名称 | 値 | 前日比 | 前日比(%) | 1ヶ月利回り変化幅 | 年間利回り変化幅 | 更新日時 (JST) |
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INDU:IND
NYダウ 工業株30種
|
34,838.16 | -97.31 | ||||
SPX:IND
S&P 500種
|
4,387.16 | -8.10 | ||||
CCMP:IND
ナスダック 総合指数
|
14,681.07 | +8.39 |
(出典:Bloomberg)
個別の株価では、テスラが上昇していますが、全体的に株価が伸びていません。。

相場ニュースと感想
(1)テーマソングは雇用統計次第
米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は資産購入の段階的縮小(テーパリング)について、「9月までに発表する準備は整い得ると考えている」と経済専門局CNBCとのインタビューで発言。「それは今後2回の雇用統計次第だ。前回のように強い数字が出れば、必要な進展が遂げられたと考える。そうでなければ、あと2カ月ほど先送りする必要が生じるだろう」と述べた。
テーマソングに関するコメントが増えてきました。8月6日と9月3日の雇用統計が注目です。この日前後は株価のボラティリティーが高くなりそうですね。
(2)経済活動拡大ペースがやや鈍り
米供給管理協会(ISM)が発表した7月の製造業総合景況指数は59.5と、依然堅調だったものの活動拡大ペースがやや鈍り、ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値61に届かなかった。製造業者は長引く供給面のボトルネックや原材料不足への対応を迫られた。仕入価格指数は85.7。1979年以来の高水準だった前月からは低下したが、なお高い数値にとどまった。
経済活動は拡大が続いているものの、その拡大ペースが鈍化しています。この傾向については来月以降も注目が必要ですね。
(3)テーパリングと同時進行か
米財務省の四半期定例入札でこれまで大きく膨らんできた中長期債の規模は、数カ月後の四半期入札では約5年ぶりに縮小する。ウォール街のディーラーがこうした見方を示している。縮小の規模は非常に大きく、今後見込まれる米金融当局による債券購入縮小による影響を相殺して余りあるものになる可能性が高いという。財務省は4日に、四半期定例入札での中長期債入札の規模を発表するが、11月からの規模縮小計画について明らかにする公算がある。
このような記事の通りだとすると、秋の相場は大きな下落に注意が必要です。
上記の相場ニュースの諸元についてはこちらを参照ください。Bloomberg
現時点の相場観
景気減速やテーパリングなど株価下落につながるニュースが増えてきています。
ここまでのサマーラリーで株価も大きく上昇してきており、これから11月までは上値の重い展開となり、株価は上下に大きく動きそうですね。
この先11月下旬までの間で、株価が5%下がるなどの動きがあれば、積極的に押し目買いを行いたいと考えています。8月下旬、9月下旬、10月下旬あたりに下落が来そうでしょうか>
また今週8/6は重要な雇用統計発表を控えています。それまでは方向感が見えにくい相場となりつつ、雇用統計発表前後はボラティリティーの高い相場となりそうです。
一時的には急落のある可能性も視野に入れるべきでしょう。
前回の記事も合わせてご覧ください。

[2021-07-30]米国株の相場概況 8/2週はボラティリティーの高い週となるか
7/30の米国株式市場の相場は、終値では小幅安となっていますが、取引時間中はアマゾンの決算売りを受けて、大幅安で始まりました。
引き続き、過熱感が見られたここまでの上昇に対して、市場は下落のためのイベント待ちの様相もありましたので、ここから下落トレンド入りになるのか、要注意ですね。
SP500

NASDAQ100

米国債10年利回り

SP500VIX

備考
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