[2021-07-29]米国株の相場概況 Amazonの成長見通し鈍化 米国株に下落の兆し
2021-07-29 相場概況

概要
7/29の米国株式市場の相場は、取引時間中は前日比プラスで推移していましたが、時間外でAmazonの決算が発表されるのを機にNASDAQ100の先物は1%ほどの下落となっています。
過熱感が見られたここまでの上昇に対して、市場は下落のためのイベント待ちの様相もありましたので、ここから下落トレンド入りになるのか、要注意ですね。
名称 | 値 | 前日比 | 前日比(%) | 1ヶ月利回り変化幅 | 年間利回り変化幅 | 更新日時 (JST) |
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INDU:IND
NYダウ 工業株30種
|
35,084.53 | +153.60 | ||||
SPX:IND
S&P 500種
|
4,419.15 | +18.51 | ||||
CCMP:IND
ナスダック 総合指数
|
14,778.26 | +15.68 |
(出典:Bloomberg)
個別の株価では、前日に決算内容が悪かったFacebookの下落幅が大きかった他、好決算のAMDは上昇しています。

相場ニュースと感想
(1)米国GDP(第2四半期)の見通しが予想を下回る
米国の4-6月(第2四半期)の経済成長は市場予想を下回った。サプライチェーンの制約が経済全体に影響し、政府支出や住宅投資、在庫が伸びを抑制した。GDP速報値は前期比年率6.5%増。市場予想は8.4%増だった。ただ米経済の最大部分を占める個人消費は前期比年率11.8%増加し、市場予想も上回った。
今後、経済全体や個別株の決算で、先行きの見通しが成長鈍化という内容が増えてくると、株価の下落圧力が高まりそうです。2022年の相場は私はボックス相場になると考えています。来年の相場見通しの影響が株価に出てくるのは、今年の秋くらいでしょうか。
(2)Amazonの第3四半期の成長見通しが減速
米アマゾン・ドット・コムが発表が発表した4-6月(第2四半期)決算は、売上高が1131億ドル(約12兆4000億円)と、市場予想(1150億6000万ドル)を下回った。また7-9月(第3四半期)の売上高については1060億-1120億ドルとの見通しを示し、こちらも市場予想(1187億ドル)に届かなかった。新型コロナ禍を背景に急速に拡大したオンライン販売が減速しつつあることが示唆された。
このニュースをきっけに相場のトレンドが転換するのでしょうか?Amazonの株価は時間外取引で7%の下落となっています。
(3)ロビンフッドの株価が初日に急落
ミレニアル世代に人気の株式取引アプリを運営する米ロビンフッド・マーケッツは上場初日の29日、初値を付けた後に急落。一時は公開価格比で12%安の33.35ドルまで売られた。終値は8.4%安の34.82ドル。初値は公開価格と同じ38ドルだった。
IPOバブルも終焉でしょうか。仮想通貨相場が4月に下落したときはCoinbaseの上場とその後の株価下落というイベントもありました。ロビンフッドは2020年の個人投資家の投資を引き寄せた中心的な存在であったのでした。Coinbaseと同じようにロビンフッドも上場をきっかけに、米国株市場が下落トレンド入りにならないか懸念されます。
上記の相場ニュースの諸元についてはこちらを参照ください。Bloomberg
現時点の相場観
7/30の相場下落があるかもしれませんが、押し目買いの好機となり、8月1週目までは相場は堅調に推移すると考えています。
懸念材料としてはAmazonの決算インパクトにより相場の様相が変化すると、このまま下落トレンド入となる可能性があります。
その場合もお盆以降は堅調な相場になると考えています。
今の相場としては急落があった場合は打診買いを行い、ストップロスを設定して、大きな損失にならないことに注意して、押し目買いという戦略でしょうか。
前回の記事も合わせてご覧ください。

[2021-07-28]米国株の相場概況 FOMCでは金融緩和政策維持 株式市場の反応はまちまち
7/28の米国株式市場の相場は、NASDAQが前日の下落からの反発が見られたものの、全体的には小幅な値動きでした。
FOMCの声明は金融緩和政策の現状維持で決定されましたが、その解釈をどうしようか市場の受け止めは迷っているという感じでしょうか。
SP500

NASDAQ100

(参考)10:50頃のNASDAQ100の先物

米国債10年利回り

SP500VIX

備考
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