[2021-07-28]米国株の相場概況 FOMCでは金融緩和政策維持 株式市場の反応はまちまち
2021-07-28 相場概況

概要
7/28の米国株式市場の相場は、NASDAQが前日の下落からの反発が見られたものの、全体的には小幅な値動きでした。
FOMCの声明は金融緩和政策の現状維持で決定されましたが、その解釈をどうしようか市場の受け止めは迷っているという感じでしょうか。
名称 | 値 | 前日比 | 前日比(%) | 1ヶ月利回り変化幅 | 年間利回り変化幅 | 更新日時 (JST) |
---|---|---|---|---|---|---|
INDU:IND
NYダウ 工業株30種
|
34,930.93 | -127.59 | ||||
SPX:IND
S&P 500種
|
4,400.64 | -0.82 | ||||
CCMP:IND
ナスダック 総合指数
|
14,762.59 | +102.01 |
(出典:Bloomberg)
個別の株価では、好決算を発表したGoogleが3%の上昇となりました。他方、決算の失望売りの銘柄は下落が大きくなるなど、銘柄毎に明暗が分かれました。

相場ニュースと感想
(1)米連邦公開市場委員会(FOMC)での声明
FOMCでは、「昨年12月(Last December)、委員会は最大雇用と物価安定の目標に向けてさらに著しい進展が見られるまで、FRBが引き続き米国債の保有を少なくとも月800億ドル、およびエージェンシーローン担保証券の保有を少なくとも月400億ドル増やすことを示した。それ以来、経済はこれらの目標に向けて前進しており、委員会は今後の会合で引き続き進展を評価する。」と声明文が出されています。
また、インフレについては「主として一過性の要因を反映している」とし、経済見通しへのリスクは残っていると、前回声明での文言を繰り返しています。
このイベントを通過して、相場は8月も堅調に推移するかもしれませんが、堅調に推移した場合は、その後の株価下落の幅が大きくなるような懸念がありますね。
(2)インフラ包括案の審議入り動議を可決
米上院では、超党派議員グループとホワイトハウスがこの日合意したばかりの5500億ドル(約60兆3400億円)規模のインフラ包括案の審議入り動議を可決しました。バイデン政権の経済政策実現に向けた良いニュースであり、今後も米国経済の成長が堅調に推移することが期待されます。
このような動きがある限りは、米国株相場は右肩上がりの成長が期待されます。
(3)フェイスブックが成長鈍化見込む
フェイスブックが28日発表した4-6月(第2四半期)決算では、売上高と利益はともに増加したものの、今後について同社は慎重な見方を示しました。CFOは「成長加速の流れが一服し、21年第3、第4四半期は全体の売上高の伸びが前年同期比で連続的に大きく減速すると見込まれる」と指摘しています。
現行の株式市場が大型グロース銘柄の将来成長期待も入っていると仮定すると、このようなニュースが増えてきた場合は、相場全体が下落する、もしくはボックス相場入りになる、可能性を考える必要が出てきますね。
個々の相場ニュースについてはこちらを参照ください。Bloomberg
現時点の相場観
7/29か7/30で相場下落があるかもしれませんが、押し目買いの好機となり、8月1週目までは相場は堅調に推移すると考えています。
その後、お盆頃に下落があるかもしれませんが、そのような場合は押し目買いを積極的に行いたいですね!
前回の記事も合わせてご覧ください。

[2021-07-27]米国株の相場概況 NASDAQ中心に反落。Apple売上伸び鈍化を警告
NASDAQ100指数は1.12%の下落でしたが、場中は2%ほどの下落がありました。
ダウの下落幅は比較的小さいことから、足元で株価上昇の過熱感があったNASDAQ中心に株価調整があったことが見て取れます。
SP500

NASDAQ100

米国債10年利回り

SP500VIX
