[2021-07-27]米国株の相場概況 NASDAQ中心に反落。Apple売上伸び鈍化を警告
2021-07-27 相場概況

概要
7/27の米国株の相場は、NASDAQの大型ハイテク株中心に下落しました。
NASDAQ100指数は1.12%の下落でしたが、場中は2%ほどの下落がありました。
ダウの下落幅は比較的小さいことから、足元で株価上昇の過熱感があったNASDAQ中心に株価調整があったことが見て取れます。
名称 | 値 | 前日比 | 前日比(%) | 1ヶ月利回り変化幅 | 年間利回り変化幅 | 更新日時 (JST) |
---|---|---|---|---|---|---|
INDU:IND
NYダウ 工業株30種
|
35,058.52 | -85.79 | ||||
SPX:IND
S&P 500種
|
4,401.46 | -20.84 | ||||
CCMP:IND
ナスダック 総合指数
|
14,660.58 | -180.13 |
(出典:Bloomberg)

相場ニュースと感想
(1)昨日の相場としては、中国当局の投資規制リスク回避のため、引き続き中国株が売られています。中国株の損失穴埋めのために、利益が出ている大型ハイテク株の利確の動きもあったのでしょうか。
(2)Appleは、売上伸びが鈍化し、供給が逼迫している可能性があると警告しました。半導体の供給不足が今四半期のiPhoneとiPadに影響を与える可能性があるとのこと。Appleは2020年3月の株価下落の前に、収益見通しが悪化することを事前にアナウンスしていましたが、今回はそのような予測はAppleは発言を避けました。このAppleの見通しは要注意ですね。
(3)国際通貨基金(IMF)が27日公表した最新の世界経済見通し(WEO)では、2021年の世界成長率予測を6%に据え置きました。しかし、国・地域別の予想は修正しています。新興市場国の成長率予想は6.3%と、4月時点に予測した6.7%から下方修正しました。他方、先進国の成長率予想は0.5ポイント上方修正され5.6%と見込んでいます。新興国と先進国で経済格差が広がることが懸念されます。中国株の需給悪化も重なり、投資資金としては米国株に集中したほうが良さそうですね、
現時点の相場観
相場観としては、米国各社の好決算が相次いて報告されていることから、足元で下落があった場合は押し目買いの好機となると考えています。
8月上旬や9月上旬で下落があった場合は、突っ込み買いの好機でしょうか。
10月中旬に大幅な下落がある可能性については、要警戒と考えています。
前回の記事も合わせてご覧ください。

[2021-07-26]米国株の相場概況 バブル継続?ダウ・SP500は最高値更新!
7/26の米国株はダウ、SP500とNASDAQがそろって新高値を更新するなど、全体に上昇した相場となりました。
SP500
SP500は下落となりました。20日の移動平均線にサポートされ反発はしています。

NASDAQ100
NASDAQ100も下落し、20日移動平均線にサポートされ反発しています。

米国債10年利回り
10年国債の金利は下がっています。債権を購入する動きが強く、先行きの景気見通しへの警戒感が広がっているのでしょうか。

SP500VIX
VIXは上昇傾向が継続しています。下落リスクへの警戒感が高まっており、なにかイベントがあった際に大幅な株価下落がある可能性が高まっているでしょう。
