【米国株の見通し】9月に入ると下落? 8月末まで堅調な米国株式市場と今後の見通し
2021-08-30 米国株式市場 相場概況
概要
8/30のアメリカ株式市場の相場は、パウエルFRB議長が利上げは急がない考えを示した事で、米利上げ懸念が後退し、S&P500とナスダック総合指数ともに最高値更新をしました。
ジャクソンホールのイベントは波乱無く通過しましたが、9/3には雇用統計発表が控えており、足元の1週間はイベント発生の相場変動リスクに注意を払う必要があると思われます。
名称 | 値 | 前日比 | 前日比(%) | 1ヶ月利回り変化幅 | 年間利回り変化幅 | 更新日時 (JST) |
---|---|---|---|---|---|---|
INDU:IND
NYダウ 工業株30種
|
35,399.84 | -55.96 | ||||
SPX:IND
S&P 500種
|
4,528.79 | +19.42 | ||||
CCMP:IND
ナスダック 総合指数
|
15,265.89 | +136.39 |
(出典:Bloomberg)
個別株の状況

2020年8月の相場では以下のように、9/2(水曜)を起点に10%ほど下落をしました。
以下はS&P500指数の20年間を平均した1年間の株価推移です。
例年9,10月は株価が下がる傾向があります。今年も例年と同じように9月に入ると下落するのでしょうか?
相場ニュース
(1)アフガニスタンから撤収完了
アフガニスタンのカブールから31日、最後の米軍機が出発した。米中央軍のケネス・マッケンジー司令官は「アフガニスタンからの米軍撤収を完了したことをここに発表する」と述べた。2001年9月11日の同時多発テロをきっかけに始まった20年に及ぶ米国のアフガン関与が終了した。
(2)EUが米国からの渡航に再び制限
EU加盟国は、米国からの不要不急の渡航に対する制限措置を再導入することを決定した。観光業界には新たな打撃となる。欧州疾病予防管理センター(ECDC)によると、8月22日までの2週間の米国の新型コロナウイルス新規感染者数は人口10万人当たり588人に上った。これはEUがガイドラインで設定している上限の同75人を大幅に上回る。
(3)中国がオンラインゲームに制限 週3時間
中国当局は国内ゲーム業界に対する一連の新たな規制強化策を発表した。未成年がオンラインゲームを楽しむことができるのは週3時間までと定められた。新たなルールは過度なゲーム利用を防ぎ、未成年の体や精神面の健康を守ることが狙いだとしている。国営の新華社通信は国家新聞出版署が公表した通知を引用し、オンラインゲーム事業者が未成年にサービスを提供できるのは金曜と土曜、日曜の各1時間だけだと報じた。休暇中も1日1時間に制限されるという。
(4)インフレ抑制が困難な状況に
ラッカー元リッチモンド連銀総裁は、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長はインフレが手に負えなくなるリスクを抱えているとの認識を示した。ブルームバーグテレビジョンのインタビューで同氏は、「このインフレ高進で当局が抱える危険は、それが根強く続くことだ」と指摘。インフレ抑制には長い間傷を残すような荒療治が必要になることを議長はしっかり伝えていないと述べた。
(5)ハリケーン「アイダ」被害拡大
29日に強い勢力のハリケーン「アイダ」に襲われた米ルイジアナ州ニューオーリンズでは、火災が多数発生しているほか、100万人以上が停電に見舞われている。アイダは30日未明に熱帯低気圧に勢力を弱めたものの、北進しながら各地に豪雨をもたらし続けており、最終的な降雨量は最大2フィート(約610ミリ)に達する恐れがある。アイダの影響でこれまでに2人の死亡が確認されており、死者は今後増える恐れがある。
上記の相場ニュースの諸元についてはこちらを参照ください。Bloomberg
現時点の相場観
S&P500とNASDAQ100は8月31日まで堅調に推移すると考え、ロングポジションをとっています。
その後、9月に入り下げ始め、9/9と9/21で下落の底になりそうでしょうか?
S&P500は9/3に向けて下落し、9/9まで軟調な動き、9/21で二番底?をイメージしています。
NASDAQ100は9/9に向けて下落し、その後9月下旬まで横ばいか軟調な動きをイメージしています。
7,8月に新規購入した買いポジションについては、一旦利確も視野に入ります。キャッシュポジションを高め、9/9と9/21、10/28頃は押し目買いの好機と考えています。
下落幅が大きくない場合は利確せずに、レバレッジを高める選択肢もあり得ると考えています。
グロース銘柄については、年末に向けてバリュー株を上回る上昇が見られると考えています。
特に、NASDAQ100(QQQ)については下落局面は押し目買いの好機となりそうです。
前回の記事も合わせてご覧ください。

[2021-08-26]米国株の相場概況 パウエルFRB議長の講演前の手控えムード
8/26のアメリカ株式市場の相場は、パウエルFRB議長の講演を8/27に控えていることもあり、手控えムードで下記3指数ともに下落でした。
仮に8/27のパウエルFRB議長のコメントを受けて市場に大きな変動が起きなくても、9/3には雇用統計発表が控えており、
足元の1~2週間はイベント発生の相場変動リスクに注意を払う必要があると思われます。
SP500
NASDAQ100
米国債10年利回り
SP500VIX
備考
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通常のETF購入では自己資金すべて投資すると株価下落時に押し目買いができませんが、
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ぜひ、過去の下記記事も合わせてご覧ください。

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